個人事業主におすすめの資格について
「個人事業主になるのにおすすめの資格はあるの?」という疑問を抱えている方は少なからずいらっしゃるかもしれません。
確かに、個人事業主になって自分で事業を行っていくのは、今までサラリーマンとして会社に使われて働くのとは大きく異なります。
自分が社長となるのでどんな事業を行うのかは全てあなたにかかっておりますし、人を使うのならば自分が指示しなければならないのです。
しかし、個人事業主になるのに資格は特に必要なく、どのような事業を行うのかによって違いが生じております。
例えば、以下のように他の職業ならば、どのような資格を持っておいた方が良いのか明確です。
病院に在籍している専門医:医師免許
税理士法人:国家資格の税理士免許
監査法人:公認会計士
建設会社や電力会社:電気工事士
建設業や一般企業:行政書士
証券会社や保険会社:DCプランナー
不動産:賃金業務取扱主任者
上記のように、職業によって取らなければならない資格は多く、絶対ではなくても取得しておいた方が良い資格もあります。
その点、個人事業主に関してはこのような資格がなく、「個人事業主」という業種ではないので当然です。
つまり、個人事業主になるのにおすすめの資格は特にありませんし、まずはどんな事業を行いたいのか自分自身に問いかけることから始めた方が良いのではないでしょうか。
「飲食店を経営する」「屋台で食べ物を提供したい」「介護タクシー業界に携わりたい」「エステサロンを経営したい」「デイサービスを提供したい」「配送業に関わりたい」と個人によって目標は異なります。
その目標によって取得した方が良い資格が決まるため、何をやるのか決まっていない状態ならば、「○○○○の資格がおすすめです」と答えられない理由は何となくお分かり頂けるはずです。
もちろん、資格を取得したからといって個人事業主として成功するわけではありませんし、利益を出せるわけではないので注意しなければなりません。
個人事業主として絶対に成功するような方法はなく、奇抜なアイデアと綿密な計画を持ってしても成功できずに廃業に至ったというケースはあります。
個人事業主の廃業率はかなり高く、開業してから1年間での生存率は60%、90%以上の会社が10年以上に潰れるというデータが出ているのです。
成功するためにはとても狭い道を通らなければならないものの、「このままサラリーマンとして過ごすのは嫌だ」と感じている方は脱サラして自分で事業を始めてみてください。