個人事業主として起業するリスクは何?
「個人事業主として起業するに当たってリスクはあるのか?」という疑問を抱えている方は多いかもしれません。
確かに起業と聞くと、「凄い」「大きなことにチャレンジする」「自分とは縁がない」というイメージがあります。
個人事業主になって事業を行うと聞けば相応のリスクがあると考えるかもしれませんが、法人化と比べるとリスクは圧倒的に低いのです。
取り引き先の信用を勝ち取るために事業を始める段階でいきなり法人化するケースは多く見受けられるものの、以下のようなリスクがあると心得ておく必要があります。
・会社組織のあり方が全く分からない状態なので節税方法に関する理解に乏しい
・法人市町村民税均等割など赤字でも支払わなければならないランニングコストがある
・従業員を雇うとなると社会保険に加入させなければならない
・法人税申告や労働保険の手続きなど事務負担が増加する
・事業を廃止する際に行う解散登記や清算結了登記などの費用がかかる
このようなリスクがあるのに対して、個人事業主ならば開業でも廃業でも手軽に行えるというメリットがあります。
個人事業主になるために高額な費用を支払わなければならないわけではなく、事業が長期間に渡って続くかどうかも分からないので最初に会社を設立しない方が良いのです。
もちろん、最初から失敗を考えている人間が成功するわけがないので、やる気を見せるために最初から会社を設立するのは選択肢の一つかもしれません。
その代わりに金銭的な費用の負担が大きくなりますし、廃業する際にもコストがかかるので「個人事業主として様子を見る」⇒「事業が波に乗ったら法人化する」という流れが適しています。
ただし、個人事業主だからリスクが一切無いというわけではなく、自分がどのような事業を運営するのかによって大きく左右されると心得ておくべきです。
例えば、在庫を持ったり従業員を雇ったりしなくて良いアフィリエイトならば初期費用は皆無ですし、自宅にインターネットへと繋がるパソコンがあればできます。
一方で、カフェやバーといった飲食店はテナントを借りたり食材を用意したりと在庫を持たなければならず、どの事業よりも遥かにリスクが大きいのです。
特に、「駅前の立地の良い場所にカフェを構えて大繁盛させたい」という際は高額な初期費用がかかり、毎月のテナント料だけでも100万円を越えるかもしれません。
失敗した時のことも想定しておかなければならないので、個人事業主として開業する際はリスクヘッジも考えておいてください。